出版後3年経った今でも重版し続けています!その背景にあった「口コミの力」
――『Sassyのあかちゃんえほん にこにこ』が「ママリ口コミ大賞2019 秋」の0歳向け絵本部門を受賞しました。今回「ママリ口コミ大賞」の受賞情報やエンブレムを店頭POPに導入した理由をお聞かせください。
今回受賞した絵本に関しては、「赤ちゃんが笑う」という口コミが多く寄せられています。POPを見たお客様が本を手にとるきっかけになって、あわただしい毎日を送る育児中の親御さんが赤ちゃんとの幸せな時間を過ごしてくれたら……という思いもありました。
――店頭POPの作成時に意識したことを教えてください。
0歳児ママの悩み「何を選んだらいいかわからない」に寄り添うPOPを
――ジュンク堂の児童書売り場では、店頭にPOPを出す際に心がけていることはありますか?
ジュンク堂 山崎様(以下敬省略):乳幼児向けの絵本は、ママだけでなく、小さなお子さんも反応するようにPOPを設置するようにしています。
「ママリ口コミ大賞」のPOPデザインは目をひきますね。赤ちゃん向けの絵本を探しているお客様にとって「何を選んだらいいかわからない」というのは大きな悩みになっています。0歳児を育てるママからはもちろん、プレゼント用の絵本を探しているお客様からもそういった悩みの相談を受けます。「ママリ口コミ大賞受賞」のエンブレムのPOPがついていることで、「この本、よさそう」と手にとるきっかけになるのではないでしょうか。
0歳児向けグッズが口コミ情報と親和性が高い理由
――絵本選びではPOPや口コミを頼りにしているママが多いと感じていますか?
山崎:絵本を買うきっかけは様々ですが、近年はあらかじめ口コミを調べてきたというお客様が多くいらっしゃいます。幼児になると子供の好みがわかってきますが、赤ちゃんの場合はそうはいきません。ですから、「赤ちゃんが喜ぶ」「赤ちゃんが笑う」という口コミやPOPを参考にするお客様が多いと感じています。
書店からの注文が増加!POP掲出後の変化は?
――店頭POPを掲出したあとのお客様の反応はいかがでしたか?
杉田:10月の「ママリ口コミ大賞2019 秋」の受賞以降、重版がかかりました。また、クリスマス前の時期ということもあると思いますが、店頭POPを活用後は、書店様からの注文も増えました。口コミ大賞受賞後は書店様向けに広報をお送りしましたし、ママリさんの影響は大きいと思います。
――販売の現場では、POPを置くことでお客様が絵本を手に取る頻度があがったと実感されることはありますか?
山崎:POPがある場合とない場合とでは、お客様の反応が違うと感じています。乳幼児絵本の市場では、ロングセラーの絵本がよく売れる傾向があります。定番の絵本はPOPがなくてもおのずと手にとられます。一方で、比較的新しい本の場合は、POPが新しい本との出合いのきっかけにもなっていると思います。
乳幼児向けの本では、読者の声や赤ちゃんのリアクションが伝わるPOPはお客様のリアクションがとてもいいですね。「絵本を読んで赤ちゃんがどんな反応をするのか」というのがイメージできるからかもしれません。
杉田:子育て中の親御さんのストレスや負担を軽減したり、赤ちゃんとの幸せな時間を提供することができたアイテムにPOPをつけることは、毎日毎日たくさんの選択に迫られているママたちをサポートすることにもつながると思っています。
ママリのコンテンツの中にはママたちの日常や悩みが詰まっています。0・1・2歳児向けの本を作る私たちにとって貴重な意見ばかりですから、今後も親子が充実した時間を過ごせるような本作りに役立ていきたいですね。